2010年9月5日日曜日

暑ーいドバイとエミレーツ


ロスからオーストラリアへ戻り一日休んだ後、シドニーからアラブ首長国連邦のドバイへやってきました。
9頭のエンデュランス用アラブ馬とシドニーを出発しメルボルン、香港を経由してドバイ国際空港まで約22時間の空輸です。

馬達も無事ドバイに到着しましたが、今はとてもとても暑い時期でこの日も43度を超えていました。

写真で馬が乗った馬運車の後ろに見えるのは、私も普段からお世話になっているエミレーツ航空の旅客機です。
ここドバイ国際空港にはなんと50機以上のエミレーツ社の旅客機が駐機していましたが、近年の路線増幅に伴い最近また一段とその数が増えたようです。(圧巻)


  


  

2010年9月3日金曜日

スタチューオブリバティー 後編


再びロスアンジェルスへきました。
ここ2ヶ月は繁殖シーズン前の忙しさもあって(クライアントの皆様ありがとうございます。)ロスへ来たのも今月ですでに4回目です。

今回は6月末に米国へ運んだスタチューオブリバティーを南半球シーズンの繋養先オーストリラリアへ輸送しましたが、他の8頭と一緒に無事約22時間の空輸を終えシドニー空港に到着したのです。
スタチューオブリバティーのコンディションも米国滞在を経てさらに良くなったようで馬体もふっくら毛づやも大変良くみえました。今シーズンの成功と無事を祈ります。

写真は今回お世話になったフェデエックス社のMD11とスタチューらが入ったホースストールですが、これはロスからシドニーへ行くFedex便では必ず経由するホノルル空港でのものです。
天気が良くさわやかな日で飛行機の窓からもワイキキビーチやダイヤモンドヘッド、真珠湾などが良く見えました。


   

2010年8月21日土曜日

オーストラリアから米国へ


今回はメルボルンからロスアンジェルスまで12頭の輸送を担当しました。

メルボルンで4頭を積み込み夜中過ぎに出発し、3時間かけてまずはニュージーランドのオークランドへ行き、そこでさらに8頭を積み込んで、もう一人のニュージーランド人プログルーム、ブルースと二人で運びました。
オークランドで地上に2時間、そこからロスまでは12時間のフライトでオーストラリア出発から約18時間の空輸です。
この18時間ぐらいまでの空輸は馬にとって負担が比較的少ない輸送で、輸送熱を発症(輸送中も到着後も)する馬も珍しいといえます。

ところが現在私たちが豪国ー米国輸送に使っているカーゴラックス(ルクセンブルグのカーゴ会社)が、今月いっぱいで南半球周りの欧州ーシンガポールーメルボルンーオークランドーロスアンジェレスのルートを撤廃するということでこれがカーゴラックス社の747貨物機を使った米国向け輸出の最後の便になりました。

今後は米国への輸出をどうするのかと思っていると、今後はキャセイ(CX)を使ってなんと香港経由になるということで、予想される輸送時間の大きな延長が懸念されます。
ニュージーランドからは、シドニーに一度運んでからということで今の倍の輸送時間がかかることになるでしょう。
馬にとって20時間特に30時間を超すような空輸は大変負担も大きくなるもので、輸送熱、せん痛なども発症しやすく、時にはその症状の悪化で命を落とす馬も出てきます。

近頃の不景気を受けた各カーゴ会社の経費削減に伴う路線撤廃は、馬という生き物を運ぶ私たちにとって大変喜ばしくないニュースであり、これ以上今の貨物機の輸送ルートが少なくならないことを願うばかりです。


   

2010年8月8日日曜日

スタチューオブリバティー 前編



繁殖シーズン前の鬼のような忙しさですっかり更新が遅くなってしまいました。

さて今年の南半球シーズンもオーストラリアへシャトルで行くことになったイーストスタッドさんのStatue Of Liberty(スタチューオブリバティー)の輸送を昨年に続き担当しました。

先のロックドゥカンブと同様にまずは一度米国に渡ってからということで、成田まで約24時間、そこからロスの検疫所まで約13時間(10時間の空輸を含め)で計37時間の輸送になりましたが、昨年同様、陸送では共栄産業さん、空輸ではNCAさんにお世話になりました。
心強いサポートのおかげで無事ロスアンジェルスに到着しましたが、クールモア時代からシャトルを経験しているため馬自身も空輸にはずいぶん慣れた様子で、積込時また機内の中でもとても落ち着いていました。

ロスの検疫所に到着し簡単な馬体検査(USDAによる体温および識別検査)の後、馬房に入るなり寝返りをうち乾草、ふすまガユを食べ始めたのでそれをみた時は、私自身も長い輸送を経てほっと一息した瞬間でした。

米国からオーストラリアまでの輸送は8月下旬に予定されていますが、名前がスタチューオブリバティー(英語で自由の女神のこと)というだけあって何かとアメリカに縁がある馬なんですかね?


   

2010年7月5日月曜日

怪物 オグリキャップ

先週土曜日の3日、北海道・新冠町の優駿スタリオンステーションでオグリキャップが放牧中に右後肢を骨折し、安楽死の措置が取られました。25歳でした。

子供のころ戦死した祖父の墓参りへ向かう途中の列車の窓からいつも眺めていた笠松競馬場とそこから生まれた「葦毛の怪物 オグリキャップ」。
90年の引退レースとなった有馬記念は、大学受験中テレビで観戦していて終わると涙があふれて止まらなくなりました。

この世界へ入ろうと決めたのも、この馬との出会いがあったからでした。
海外(オセアニア)へ向かおうと決めたのも89年のジャパンカップでこの馬が当時世界レコードの鼻差で負けた相手がホーリックスというニュージーランドから来た牝馬だったからでした。

つい一週間ほど前には浦河から成田空港へ種牡馬の輸送中、新冠あたりを過ぎるとき馬運車の窓からみえる看板に彼の名前をみつけたばかりで、この寂しさはなんともいいようがありません。

関係者の皆様方も、このようにファンに愛された名馬を無事に管理するには大変なご苦労があったことでしょう。

オグリキャップ在りし日の輝ける栄光とターフを駆ける姿を偲び、心から冥福を祈ります。


  

2010年6月20日日曜日

世界一大きな(?)シャトルスタリオン


先週の日曜日はメルボルンからニュージーランドのオークランドを経由してロス・アンジェルスまでの輸送を担当しました。メルボルンから9頭、オークランドでさらに4頭を積み計18時間の空輸でしたがその中に混じっていたのがこのシャトルスタリオン。
そう本国アメリカから南半球オーストラリアの繁殖シーズンへやってきたミニチュアポニーのシャトルスタリオンです。今回無事仕事を終えてお国へ帰るというわけです。

写真は現地(L.A)へついて体温検査およびUSDA(アメリカ農政府)の獣医さんによる馬体の照合および検査を受けているところです。
本当に小さいですが通常ミニチュアポニーとは体高が43インチ(86センチ)以下のものが規格内とされています。(ただ体高がそれ以上のクラスもあります。)
ちなみにジェットストールの中でこの馬の隣には17ハンズの馬場馬術用ウオ-ンブラッドの種馬が乗っていました。

ミニチュアポニーのスタリオンのなかには濃い血のせいかちょっとやんちゃな馬もいますが、
この馬はすごく行儀のいい馬で人の扱いにもすごく従順でした。きっと頭がいいんでしょうね。


  

2010年6月15日火曜日

ROUGH HABIT


南半球オーストラリアの冬の時期には競馬の桧舞台が暖かいQLD州へと移され、私の地元でもあるブリスベンを中心にウィンターカーニバルが開催されます。

先週の土曜日はその中でも一番のメインとなるクイーンズランドダービー、ストラドブロークハンディキャップなどのG1レースがイーグルファーム競馬場で行われました。
今年は珍しくチャンネル7の放映もあるということで主催者側もかなり力をいれて観客動員に励んでいましたが、その目玉の一つとして観客のためにゲストとして招かれたのが、往年の名馬ROUGH HABIT(ラフハビット)です。

ニュージーランドの年度代表馬に輝くこと2回(1992、1995年)、現在は23歳で地元故郷のニュージーランドでのんびりと余生を過ごしていましたが、11回のG1勝利の中でも6回がここのブリスベンのウィンターカーニバル(クイーンズランドダービー、ストラドブローク2回、ドゥーンベンカップ3回)だったということもあり、はるばるニュージーランドから飛行機に乗ってやってきたというわけです。

飛行機を降りると、「ここは何回か来たことがあるな。」といわんばかりに周りを見渡しその姿をみんなの前に現しましたが、悠々としたその振る舞いはさすが往年の名馬といったところでした。
もちろんNZからの飛行機輸送もなんなくこなし無事土曜日のレース会場に姿を現したのです。





Rough Habit ラフハビット