2010年9月25日土曜日

ドバイより HAY LIST ヘイリスト


ドバイに来ています。
エンデュランス競技用アラブ種6頭をメルボルンからシャージャー国際空港(ドバイ国際空港から車で30分ほどの距離)まで約18時間かけてシンガポール経由で無事空輸しました。

写真はご存知の方も多い世界一高い超高層ビル(全高828M)ブルジュ・ハリファまたの名をブルジュ・ドバイ(برج دبي、Burj Dubai)です。
本当に観ていると首が痛くなるくらい高いですが、建設時その先端でクレーン車を操る職人さんたちは、テンポラリーのトイレ、シャワー、ベッドなどその他簡単な生活用品を備えた部屋がその高さウン百メールトルの先端にあってそこでずっと生活していたとか。

オーストラリアのムーニーヴァリー競馬場でスタチューオブリバティーの産駒HAY LISTヘイリストがマニカトステークス(豪G1 1200M)を勝ちました。スタチューオブリバティー関係者の皆様方おめでとうございます。
レース画像: http://www.youtube.com/watch?v=12YEjjgvrNc

重賞3つをぶっちぎりで勝利し本物であることを証明しましたが、今後国内だけにとどまらずこのブルジュ・ハリファのように世界の頂点を目指して欲しいものです。



 
 

2010年9月20日月曜日

東南アジアと競馬産業


今回はメルボルンからマレーシア(クアラルンプール)まで5頭の競走馬を空輸しました。

シンガポール同様オーストラリアからは7時間ほどの輸送時間で済むマレーシアもオーストラリアが主要な競走馬の輸入先となっており、毎月2,3回の空輸を通じて多くの若駒が海を渡っていきます。

毎回このような東南アジアの国へ馬を輸送するたびに感じられることは、その国々の経済がものすごいスピードで発展しているということ、またその経済力を支えに輸送されていく競走馬の質も徐々に良くなっているということです。

たとえば香港の競馬産業そしてその競走馬たち(とくにスプリンター)はもはや世界の競馬地図を塗り替え始めているといっても過言はないですが、こういった東南アジアの競馬産業はこの先さらなる発展をとげ、その国々の競走馬たちが世界を舞台に活躍し始める日々も近づいているような気がします。

現在の世界の経済事情と同様に、このアジアの地域の競馬産業が世界の競馬の中心になっていく、そんな日もいつか来るのでしょうか?


 

2010年9月13日月曜日

シンガポールとロケットマン


今回はメルボルンからシンガポールまで14頭のサラブレッドを輸送しました。

シンガポールにとってオーストラリアは目と鼻の先、シンガポールの競走馬の80%ほどを占めるオーストラリア産の競走馬の若駒が、このようにして毎週のように空輸されていきいます。

まもなく日本に到着するはずのシンガポールのスタースプリンター「ロケットマン(豪)」もそんな馬の一頭ですが、今年のスプリンターズステークスは香港からの「グリーンバーティー」も含め、今から待ち遠しい国際G1になりそうで、海外からも多くの注目を集めるでしょう。

今の日本は地元(香港、シンガポール)と比べても気候にさほど変化がないので、調整も比較的楽に出来るでしょうし、本番では2頭ともしっかりと力を出してくると思われます。

しかしこの2頭以前にも「サイレントウィットネス」「セイクリッドキングダム」また欧州では名を轟かせた豪国からの参戦組「テイクオーバーターゲット」「ミスアンドレッティ」、クールモアに種牡馬として買われた2頭「シュワジール」「スターズバングルバナー」といい、オセアニア産スプリンターは今や世界でも最高レベルにあるといってもよいでしょう。


追伸:ロケットマン陣営は前レース以降、馬体重が元に戻らないという理由からスプリンターズステークスへの遠征を取りやめました。日本のファン、また地元シンガポールのファンにとっても大変残念ですね。
 
 
  

2010年9月5日日曜日

暑ーいドバイとエミレーツ


ロスからオーストラリアへ戻り一日休んだ後、シドニーからアラブ首長国連邦のドバイへやってきました。
9頭のエンデュランス用アラブ馬とシドニーを出発しメルボルン、香港を経由してドバイ国際空港まで約22時間の空輸です。

馬達も無事ドバイに到着しましたが、今はとてもとても暑い時期でこの日も43度を超えていました。

写真で馬が乗った馬運車の後ろに見えるのは、私も普段からお世話になっているエミレーツ航空の旅客機です。
ここドバイ国際空港にはなんと50機以上のエミレーツ社の旅客機が駐機していましたが、近年の路線増幅に伴い最近また一段とその数が増えたようです。(圧巻)


  


  

2010年9月3日金曜日

スタチューオブリバティー 後編


再びロスアンジェルスへきました。
ここ2ヶ月は繁殖シーズン前の忙しさもあって(クライアントの皆様ありがとうございます。)ロスへ来たのも今月ですでに4回目です。

今回は6月末に米国へ運んだスタチューオブリバティーを南半球シーズンの繋養先オーストリラリアへ輸送しましたが、他の8頭と一緒に無事約22時間の空輸を終えシドニー空港に到着したのです。
スタチューオブリバティーのコンディションも米国滞在を経てさらに良くなったようで馬体もふっくら毛づやも大変良くみえました。今シーズンの成功と無事を祈ります。

写真は今回お世話になったフェデエックス社のMD11とスタチューらが入ったホースストールですが、これはロスからシドニーへ行くFedex便では必ず経由するホノルル空港でのものです。
天気が良くさわやかな日で飛行機の窓からもワイキキビーチやダイヤモンドヘッド、真珠湾などが良く見えました。