2011年1月10日月曜日
謹賀新年 海を渡るシャトルスタリオン(2)
明けましておめでとうございます。
私の地元ブリスベンではとにかく雨、雨、雨の毎日で、QLD州に住み始めてから17年間こんなに雨の多い夏は経験したことがありません。
州の各地ではFLOOD(洪水)による被害がひどく、新年に入ってからも止むことなく振り続ける雨のため現在もその被害はさらに深刻化しています。
さてクリスマス前に自国へそれぞれ戻っていったシャトルスタリオンたちですが、今回はヨーロッパへ帰っていった種牡馬たちの様子をその中から何頭かピックアップしてお伝えします。
「HIGH CHAPARRAL ハイシャパラル」
今南半球で最もホットなスタリオンといえるでしょう。かの有名な「So You Think」の父親ですが産駒は特に大レースに強く多くの重賞勝ち馬を出しています。それほど大柄ではありませんが、とてもアスレティックなタイプです。
「SO YOU THINK」
ご存知オーストラレシアのチャンピオンホース「So You Think」です。種牡馬ではありませんがスプリングカーニバル後にクールモアグループへの売却が発表され、今後はアイルランドへ渡りA.オブライエン調教師の下で調教されることになりました。売価価格はA$60M(約50億円)とも言われていますが凱旋門賞への挑戦も視野に入っているようで今年の秋の凱旋門賞がとても楽しみです。
「ORATORIO オラトリオ」
現役時代は2歳時、3歳時ともにG1を勝ち種牡馬としてもクールモア期待の一頭ですが、南半球では初年度産駒から早速G1勝ち馬を出しています。彼は3年前に始めてシャトルで来豪し対面しましたが、みるからにバネのありそうな馬体で、この資質が産駒に伝わればきっと走ってくれることでしょう。
「DYLAN THOMAS ディラントマス」
20世紀の偉大なウェールズの詩人から名を継いだ凱旋門賞馬。3歳時また古馬となってからもキングジョージなどあわせて計6つのG1を勝ちヨーロッパのチャンピオンホースに選らばれていますが、4歳時には「ワールドチャンピオンホース(タイムフォーム132)」に選出され「偉大な種牡馬「デインヒル」の最高傑作の一頭となりました。
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